刺繍16 アラヨロシュ刺繍

アラヨロシュ刺繍はポルトガルの伝統刺繍の一つです。
ポルトガルの都市アラヨロシュで発展した刺繍ですが、元々は遊牧民から伝わった絨毯刺繍なのだとか。
絨毯やタペストリーなどが主で、粗い織りの生地に毛糸で刺していきます。

イスラム系の遊牧民からもたらされたと言われているそうなので、711年のウマイヤ朝のイスラーム遠征軍の頃でしょうか。

アラヨロシュで発展していったのは、その辺りで羊が多く飼われていたからだそうです。
ちなみにこの辺りでは、羊料理も名物になってるとか^^;

アラヨロシュ刺繍の本を出していらっしゃる、高橋紀世子さんのサイト「外国の刺繍・絨毯・織物との出会いを求めて」で画像を見ることができます。
こちらのページで、古典柄の絨毯やタペストリーが見られます。
当然といえば当然なんでしょうが、何となくデザインがペルシャ絨毯の雰囲気と似てる気がします。

 

ポルトガル刺繍のページ」さんは、上記の高橋紀世子さんの生徒さんでいらっしゃるようです。
とにかく画像がたくさんあって、色々なアラヨロシュ刺繍の作品を見ることが出来ます。
刺し方の紹介ページもあります。
ぱっと見簡単そうなステッチで、あれほど緻密な文様が作りだされているなんて不思議ですね。

Filed under: 刺繍,雑のーと — えるる 2:54 AM  Comments (0)

刺繍15 モン族刺繍

山岳民族で、主に東南アジアの国々で暮らすモン族に伝わる刺繍です。
青モン族・白モン族・青モン族・赤モン族・花モン族他に分類され、多少刺繍の特徴にも違いがあるそうなんですが良く解らず・・・(汗
文字を持たない民族で、口伝や刺繍で色々な事を伝えているとも言われています。

モン族の民族衣装はたっぷりと刺繍が施されています。
女性の民族衣装は細かなプリーツスカートになっていて、それがモン族の衣装の特徴だとか。
こちらの下から2段目の画像がモン族(メオ族ともいわれる)の民族衣装の画像です。

特徴は「複雑で緻密なデザインのクロスステッチ」なんだそうですが、大きめ画像を見ても余りクロスステッチに見えないです・・・^^;

色々なモン族刺繍の画像を見ていて気がつくのは、よく目立つ渦巻き模様です。
この渦巻き模様は水の流れを表しているそうで、子孫繁栄を願う意味があるんだそうです。
色合いは大体濃い目の布に、華やかな色の糸でみっちり刺繍されている感じですね。
藍染めも使われているそうなので、ベースの布は藍染めのものかもしれませんね。

この刺繍の色合いを見ていてチロリアンテープを思い出しました。

Filed under: 刺繍,雑のーと — えるる 10:50 PM  Comments (0)

刺繍14 タルジョーク刺繍

ロシアの刺繍を画像で見ると、大抵赤が基調のものがとても多いです。
寒いところだから、温かみの有る色が好まれるんでしょうか?
亜麻色の生地に赤い糸の刺繍が、シンプルでかわいいです。

タルジョーク刺繍は、トゥベリ州のタルジョークで発展した刺繍です。
ロシア刺繍で検索した画像とはまるっきり違って、主に金糸や銀糸を用いて植物や蔓や渦巻き文様などの華やかな文様をさした、優美で繊細な文様が多いです。
13世紀ごろに宮中で発展したものだそうで、エカテリーナ2世のタルジョーク刺繍を施したドレスが現存しているとか。
その優美な刺繍を称え「黄金の刺繍」とも呼ばれるそうです。

旅で出会った世界遺産さんのこちらのページの中ほどに、エカテリーナ2世のドレスの画像があります。
赤いドレスは刺繍が施されてる感じが見えますが、若い頃のドレスはいくらかシンプルな印象ですね。
戴冠式のドレスは細かく見てとることは出来ませんが、アンリ・トロワイヤ著「エカテリーナ2世」では、戴冠式で周辺国を圧倒するために豪華なドレスを誂えたという記述があった気がします。
(今は本が手元に無くて確認できず、記憶があいまいなので絶対とはいえないんですが^^;

もし記憶が間違ってなければ、このドレスが武器庫に保管されているのを納得できる気がしますw

Filed under: 刺繍,雑のーと — えるる 9:19 PM  Comments (0)