2010 年 11 月 30 日
刺繍14 タルジョーク刺繍
ロシアの刺繍を画像で見ると、大抵赤が基調のものがとても多いです。
寒いところだから、温かみの有る色が好まれるんでしょうか?
亜麻色の生地に赤い糸の刺繍が、シンプルでかわいいです。
タルジョーク刺繍は、トゥベリ州のタルジョークで発展した刺繍です。
ロシア刺繍で検索した画像とはまるっきり違って、主に金糸や銀糸を用いて植物や蔓や渦巻き文様などの華やかな文様をさした、優美で繊細な文様が多いです。
13世紀ごろに宮中で発展したものだそうで、エカテリーナ2世のタルジョーク刺繍を施したドレスが現存しているとか。
その優美な刺繍を称え「黄金の刺繍」とも呼ばれるそうです。
旅で出会った世界遺産さんのこちらのページの中ほどに、エカテリーナ2世のドレスの画像があります。
赤いドレスは刺繍が施されてる感じが見えますが、若い頃のドレスはいくらかシンプルな印象ですね。
戴冠式のドレスは細かく見てとることは出来ませんが、アンリ・トロワイヤ著「エカテリーナ2世」では、戴冠式で周辺国を圧倒するために豪華なドレスを誂えたという記述があった気がします。
(今は本が手元に無くて確認できず、記憶があいまいなので絶対とはいえないんですが^^;
もし記憶が間違ってなければ、このドレスが武器庫に保管されているのを納得できる気がしますw
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